1989年1月1日日曜日

リズム感

リズム感はある美しい配列や調和を産み出すことのための、とても重要な要素である。例えば、カラーの調和にしても図形的なレイアウトにしても、ある調和の概念が存在するところには必ず、美しいリズム感がある。


実際にリズムを創っているのは規則性と、不規則性の綾織りである。

(1989頃)




リズム感とは、いったい何なのか。
これは、人間の感じる「美しさ」や、「気持ちよさ」が何なのか、という問いと同次元のものであるといってよい。その秘密は、規則というか秩序に関係するものだと思う。
本当の意味での、まったくの無規則、無秩序を、おそらく人間は気持ちよく感じないだろう。かといって、わかりきった規則にも美しさはない。

規則性:
規則があるということは、先の展開が予想できる、ということである。あるいは、先の展開が予想できることを「規則がある」と呼んでいる、といってもよい。
ある和音の次には、ある規則によって約束された和音が来なければならない。つまり、こうなるという期待が満たされること。
テレビの水戸黄門が何十年も相変わらず受けたり、野球はジャイアンツを見ていれば満足(?)、などなど。

不規則性:
不規則であるということは、先の展開が読めない、ということである。毎回、毎回、決まった和音のつながりばかりでは、それもつまらない。こうなる期待したら、思いもかけない展開になった。
しかし、不規則性についてさらに思う。美しい不規則さとは、何なのか。
その不規則が、サイコロを転がしたような本当の不規則、at random ならば、たぶん美しくはないのだと思う。一次的には不規則に見えるが、一つあがった次元の元では、やはり何らかの規則がなければならないのではないか、ということである。
一見不規則に見えても、微分して次元を下げれば、そこには判然とした規則性が現れるというか。

ということで、私は、深いにせよ、浅いにせよ「規則」をこそ、人は美しいと感じるのではないかと考えるのである。

第一に、規則があること。
第二に、ときどきは、その規則をくずすような不規則があること。
第三に、その不規則には、やはり別の次元の規則があること。

人間は、規則を食って生きている。

#規則、規則というと、あまり気持ちよくないのも事実。
#「規則」という言葉についた手垢、あるいは形式主義者の匂いがしてしまう。

よいリズムとは?
4分の2拍子と、4分の3拍子の違いは何?
シンコペーションの意味とは? 弱起の意味とは?
考えてみたい。

(991002)

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