Facebookには、少し前から触っている。その作者の伝説は映画にもなっているようだけど、ここではまたFacebookのインターフェースについて書いておこう。Androidのところでも書いたけれど、はじめの感覚はあくまではじめの感覚で、じきに忘れてしまうものだと思うので、間違いを覚悟で書いておく。
5億人とか6億人が使っているということだけど、はっきり言ってこのインターフェースのデザインは「ひどい」と私は発言しておこう思う。少なくとも私の頭はこれを理解することを拒んでいる。
Androidのときとも似ているけれど、概念がたくさんありすぎることと、概念の関係が像を結ばない。まず言葉の選択がデザイン的に不適切だしセンシティブでない。オリジナルを見ていないので、オリジナルの問題なのか翻訳の問題なのかわからない。けど、たぶんオリジナルなんだろうな。いつでも完璧に行うのはむずかしいのだけれど、言葉のレベルがあっていない。最上位(だと思う...)に、ホーム/プロフィール/アカウント/フィードバック/初心者マークがあって二階層めは下記の通り。どういう関係かわかりにくいが、これらと並行して、友達リクエスト/メッセージ/お知らせ、というメニューがある。
全体に名詞系、動詞系の言葉が入り乱れているし、どこをとっても概念が並んでいない。これらの言葉群から全体像を想像することはできない、というか想像することを阻むように言葉を選んでいるようにすら感じる。また「友達」のようにダブった言葉もあれば(その内容は微妙に異なる)、概念の似たような言葉も多い(ニュース、メッセージ、お知らせ)。
さらに操作をしてみると、いろいろなところが不意につながっているので、せっかく構築しようとした概念が壊れてしまう。一度見かけた画面に何故かもう一度到達することができない。
日本語で呼びかけられたと思うと、あるときはローマ字で呼びかけられる。また突然親しげに名字でなく名前で呼ばれたりもするが、そのルールがよくわからない。
言葉の問題に輪をかけて、スクリーンのレイアウトが概念の形成を助けてくれない。アプリと呼ばれる機構も動きに不明な点が多い。
まだまだあるけれど、疲れたのでここらでやめておく。
冷静に考えると、全体としてはそれほど複雑ではない気がするし、よりよいデザインは十分に可能であると思う。おそらく徐々に継ぎ足しで改造してきた結果こうなってしまったのだろうと想像できるし、途中で見直すこともできなかったのだろうな、とも思う。
情状は酌量するが、でも残念ながら有罪は有罪である。
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(110207)
2011年2月7日月曜日
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