2011年2月7日月曜日

答えたら終わり、ではない

デザインとは問題を解決すること、と教わったのだけど、正確にはよりよい解を「提示し続ける」ことなのではないかと思う。その前提には、まず問題があってその解決をはかる、といったテスト問題形式の問と答えの関係をデザインが相手にしているわけではない、と思えることがある。たとえば科学上の未解決の疑問を研究によって解き明かすことを、デザインとは言わないだろうということ。
デザインが相手にしているのは、一つの(問+答)のセットが新たな問となっているような問題。人にとっての多くの問題はこの形をしている。これに答えればすべて解決、とはならない。だから、つねに解は、「よりよい解」でしかない。明日には、今日求めた解が産んだ新しい問いに挑まねばならない。
デザインの仕事が夜遅くなってしまうのも、プレゼンテーション(解を提示する日)が一週間延びたら一週間仕事を続けることができてしまうのも、そういうところから来ている。
一歩踏み込んでいうと、そのように答えが新たな問いを産むような形の問いに挑むことをデザインと呼んでいる、といえるのではないかと思うのだ。
(110207)

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