山に登ると頂上に見える頂がある。そこに到達すると、実際には頂上ではなくそこは単なるコブに過ぎないことがわかる。そして遙か上に本当の頂上と見える頂がある。しかしそこにたどり着くと、それもやはり通過点でしかない。それでも登山の場合はいつしか頂上にたどり着く。
それに比べると人の生き方の行程においては頂上というのはない。それにそもそも別に頂上なんて目指さなくてもよい。ひたすら下ってもよいし、途中で見つけた美しい湖のほとりに骨を埋めてもよい。
しかしそれ故に、頂上を目指す行為もまた崇高なものだ。(自分としてはただそういった事情を知っていたいと思う。)
(100920)
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