お気に入りのSという店で、お気に入りの曲とお気に入りの酒、お気に入りのメニューを食べる。それはこの店のアイデンティティであり、いついっても味わえるたいせつなもの。いくたびに違う味で楽しませてくれるというコンセプトも悪くはないが、それでは客をつなぎ止めることはむずしい。そうしようとしたらずっと集中していなければならない。
デザインもある意味では、こういった動かない点を探す行為である。しかし自分たちデザイナーは、結局毎回いつもいつも新しいものをもとめて、のたうつことになる。
このデザインの、不動点をさがしつつ、つねに変化にチャレンジするという、疲れるといえば疲れる、いさましくも無謀な精神は、結局は愛すべきものじゃないかと思うのだ。どうだろう?
(120218)
2012年2月18日土曜日
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