2006年11月23日木曜日

「性質」というものに関する性質

一見性質はそれが付属する何かに、付属している。(?) つまり「赤いリンゴ」において、「赤い」性質はリンゴに付属する。(「属性」という言葉も同じ)
オブジェクト指向においては、オブジェクトとプロパティ(アトリビュート)。しかし、あるオブジェクトの属性であっても、そのオブジェクトに属しないようなものもある。たとえばある食べ物でもあるリンゴにおける「おいしい」という属性は、そのリンゴに属するものではあるけれど、それを味わう主体(=あなたや私のような人)があって、その主体がリンゴに与えた評価が「おいしい」ということなので、「おいしい」はそのリンゴに属しているわけではない、という見方ができる。
そのものを表している、あるいはそのものの有り様を記述したものではあるけれど、実際にはそのものが、それを所有しているわけではないということはたくさんある。しかし、それもひっくるめて「性質」と呼ばれてしまうことが多い。
(061123)

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