先日あるクライアントのデザインマネージャーのH氏と話をしていたときのこと、彼は次のようなことをいっていた。
「ユーザビリティのテスターと、デザインは明らかに全く違う。自分たちのやっているデザインの価値は本当に高い(私たちも同じ)ので、それをもっとどうにかして社内外に伝えなければならない。」と。
彼は大きなメーカーのデザインセクションに属している。製品のユーザーインターフェースデザインを実際にやっているデザイナーからみたら、ユーザビリティ系の活動はぜんぜん中途半端に見えるのだと思う。私もそう思う。
最近では、ユーザビリティ専門家たちは「ビッグユーザビリティ」といったことをいっている。使いにくいものを使いやすくするだけではなく、さらに気持ちよい、楽しくなるような使い心地を実現することを指している。またそれには「感性」といった言葉が付随することも多い。
でもいったいどんな手法で、それを実現しようというのだろう。彼らの目には、デザイナーが100年もやってきたことは何と映っているのだろう。
(070330)
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