1990年9月27日木曜日

価値

「価値」とは「意味」であり、「意味」とは「差異」である。

また、価値とは全面的に人間に属するものである。すなわち、人間を離れては存在しないものである。―――もちろんある宇宙人の価値というものもあるかも知れないがそれはその宇宙人の価値である。
それでは、犬にとっての価値とは。食物であったり、子孫であったりするのだろう。
犬というのが恣意的な存在かどうか良くわからないけど、恣意的であれば恣意的な価値が、またそうでなければ非恣意的な価値をもつのだろうが、人間のそれとは異なる。
つまり、価値とはその主体によって異なるということである。人間一つとっても人種、民族、年令、性別その他もっと些細な分類によって「価値」は異なる。
普遍的な「価値」は存在するのだろうか。私はしないという立場を取る。

こういう意味において科学は価値を扱わない。

(900927)

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