デザイナーが持っていなければならないのは、形状に対しての美意識だけではない。むしろ、それはほんの一部でしかない。
自意識
自分が何を感じているのか、何をしているのか、を知っていなければならない。あるいは、自分がいま感じていることは何なのかという自意識がなければならない。自分がいま行なっていることはどういう事なのかということに関する意識がなければならない。
つまり、漫然と美しい形を追い求めるのではなく、美しい形を追い求めるその気持ちとは一体何なのかという事に関する意識がなければならない。芸術家はそうでなくてもよいかも知れない。ただひたすら自分の美意識を表現できればよいだろうし、それが何なのかを知る必要も説明する必要もないかも知れない。それが芸術家とデザイナーの違いと言ってもいいかも知れない。―――「美しい」といったのは一つの例であって時代性とかそういったものも含めてのことである。
ユーザーインターフェースのデザイナーには特に今行なっていることの、行為に対する自意識が必要だろう。
この自意識は、行為に対する一般性を獲得するための手段である。その行為が一般的にどういうものなのかを知るために自分のそれに感覚を研ぎ澄ますという事である。
ある行為がどう言うものなのかを知れれば、自意識はいらないとも言える。
conciousness
(900927)
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