何もかも、ゆっくりと眺める余裕がないのだが、「眺める」というのは本当に重要なことであると思う。結論を出し切るということも大切なことではあるけれど、最終の結論を出さないままに、対象を何度も繰り返しよく「見る」、それも愛でつつ見る、ということ。あせっていると、つい結論を求める態度でモノをみてしまう。
同じように「味わう」ということも大切。その味の善し悪しを決めるのではなく、より深く知るために、ただ知るということだけのために、味と舌のやりとりを傍観する。
そもそも、結論を出せるような問題は多くはないし、答えが出せるような問題はおもしろくない、とも言える。たぶん。
(080513)