2009年2月16日月曜日

iPhoneのUI

少し前に「魅力的なUIに向けて、iPhoneを超えるには」というような会合があったらしい。私は参加していないのでそのタイトルから感じて考えたことを書いておく。
ちなみにわたしは iPhone を持っているし、その UI はきわめてよくできている、と日々関心している。その一方でこれ以上改良の余地のない最高のものである、と思っているわけではない。UI として改良すべき点も、別の解答もたくさんあり得ると思う。
しかし、iPhone の卓抜しているところは、他のメーカーでのあまたのUIの延長でないところに一気に、しかも飛びぬけて高いレベルで存在してしまったことはその通りなのだが、それよりもジャンルそのものを創成してしまったところにある。超える超えない(勝った負けた)、というのは一つの土俵に乗っているときの比較の話だ。そして今、iPhone はとても強い大横綱だが、もっと強烈なところは、相撲というスポーツ自体を作ったことにある。これまでの携帯とはそのまま比べられない。
いつかは iPhone の UI を超えるものが出てくるだろう。しかしもし iPhone を本当に超えるとしたら、携帯インターネット(携帯電話ではなく)を超えたコンセプトの出現をもってなされるのだろうと思う。
(090216)